2025年6月18日(水)、春日大社一の鳥居に集合し、奈良公園の「樹」を観察しながら歩き、貴重なお話を聞く「奈良自然講座」を開催しました。
講師は、正岡子規の養子家系の子孫であり、俳句文化を広める活動をする樹木医の正岡明先生です。
日本三大原始林の一つである春日山原始林は、841年の伐採禁止令以降「千年、オノを入れず」の、人が手を加えない貴重な自然林です。樹がどんなふうに長い時をかけて命をつないでいくのかを、春日原始林を長く診てこられたからこその専門的なお話を交えて教えて頂き、奈良公園の素晴らしさを改めて再認識する機会となりました。

写真は、「空洞の大クス」をご解説くださる様子です。この大クスは、内側が空洞になっても、外側の層で根から水分と養分を吸い、葉に届け、大きな巨木として生き続けています。そして、暑い日差しをしのげる木陰を私たちにつくってくれていました。最後には「森は地球の肺である」と先生からステキなメッセージを頂き、参加者一同、奈良が誇る自然の素晴らしさを感じながら、講座を終えました。
奈良公園での自然講座は初めての開催でしたが、現地で実際に観察しながらお話を聞ける充実した講座となりました。暑いなか水分補給をしつつ、ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。

